ムカデノリ(スギノリ目 ムカデノリ科 ムカデノリ属)

Gratelouopia filicina (Lamouroux) C. Agardh


 体は叢生し,主軸の両側に羽状に枝を出しムカデのような外観をしている。枝の先端は尖る。 軟らかい軟骨質。高さ20−30cmあるいはそれ以上,幅2−3cmになる。

形態変異が大きく,ヒラムカデやキョウノヒモのようになることがある。
私としてはシキンノリと類似していると思う

ヒラムカデは,1)幅が広く,2)小枝の数が少なく,3)生長すると硬くなること, キョウノヒモは1)体の全面に小枝を出す,2)色が黒っぽい紫,3)標本にすると表面につやが出て光り,台紙にあまり付かないこと, などで区別できるとされている(海藻・海浜植物 保育社)。 しかし,典型的なムカデノリにもヒラムカデにもキョウノヒモにも似ていない個体もあってなかなか難しい。

 潮間帯の静かな岩上に生育する。

 食用にされ,海藻サラダにも入っていることがあるらしいが,倉橋では食習慣がなく採取している人を見かけない。
  日本各地,中国,朝鮮半島,大西洋。

三重大学 藻類学研究室のHPから引用しています。


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